「自然環境教育演習」授業紹介:アクティブ・ラーニング、協同学習、体験学習の手法

「自然環境教育演習」は、毎年、7月に集中授業形式で実施される科目で、環境省「環境教育の人材育成・人材認定等事業」に登録された環境教育指導者養成講座(プロジェクト・ワイルドエデュケーター、プロジェクトWETデュケーター)の内容をベースに環境教育指導者に必要な理論的な考え方と手法を盛り込んだ講義と演習です。

無遅刻無欠席で授業を修了し、課題を提出し審査を合格した者には、プロジェクト・ワイルドエデュケーター、プロジェクトWETデュケーターの資格修了証を授与されます。授業デザインは「体験学習理論」「協同学習理論」等の先進的な教育手法に関する知見に基づき構成されています。

講師は、根上明先生(武蔵野大学非常勤講師、玉川大学工学部マネジメントサイエンス学科教授)で、情熱的なご指導により学生からも好評で、今年度も盛会にて集中授業を終えることができました。

■集中授業の日程
7/14(土)、7/15(日)、7/21(土)
各日5コマ、1-5限
教室:有明キャンパス4号館403教室

到達目標
①導入可能なプロジェクト・ワイルド・プロジェクトWETの活動を実際に体験する
②資料(ガイドブック)を参考にして、環境学習プログラムをデザインできるようになる③体験学習技法を組み込んだプログラムをデザインできるようになる
④デザインしたプログラムの一部を模擬授業で実践指導できるようになる
⑤環境講座を企画し、実践することができるようになる

授業計画
プロジェクトWET アクティビティ体験①
環境教育プログラムアクティビティを通じて、体験学習の考え方、プログラムデザインについて体験的に学ぶ。体験する(30分)活動をふりかえる(30分)学習事項を共有する(30分)

プロジェクトWET アクティビティ体験②
環境教育プログラムアクティビティを通じて、体験学習の考え方、プログラムデザインについて体験的に学ぶ。体験する(30分)活動をふりかえる(30分)学習事項を共有する(30分)

プロジェクトWET アクティビティ体験③
環境教育プログラムアクティビティを通じて、体験学習の考え方、プログラムデザインについて体験的に学ぶ。体験する(30分)活動をふりかえる(30分)学習事項を共有する(30分)

プロジェクトWET アクティビティ体験④
環境教育プログラムアクティビティを通じて、体験学習の考え方、プログラムデザインについて体験的に学ぶ。体験する(30分)活動をふりかえる(30分)学習事項を共有する(30分)

体験学習の理論に関する講義
環境教育活動の中心的な教育手法の一つである体験学習の考え方について、協同学習(アクティブラーニングの手法の一つ)を使い修得を目指す。

プロジェクトワイルドアクティビティ体験①
環境教育プログラムアクティビティを通じて、体験学習の考え方、プログラムデザインについて体験的に学ぶ。体験する(30分)活動をふりかえる(30分)学習事項を共有する(30分)

プロジェクトワイルドアクティビティ体験②
環境教育プログラムアクティビティを通じて、体験学習の考え方、プログラムデザインについて体験的に学ぶ。体験する(30分)活動をふりかえる(30分)学習事項を共有する(30分)

プロジェクトワイルドアクティビティ体験③
環境教育プログラムアクティビティを通じて、体験学習の考え方、プログラムデザインについて体験的に学ぶ。体験する(30分)活動をふりかえる(30分)学習事項を共有する(30分)

プロジェクトワイルドアクティビティ体験④
環境教育プログラムアクティビティを通じて、体験学習の考え方、プログラムデザインについて体験的に学ぶ。体験する(30分)活動をふりかえる(30分)学習事項を共有する(30分)

プログラムのデザインに関する講義
環境教育活動を提供する時に必要になるプログラムデザインの考え方について、協同学習(アクティブラーニングの手法の一つ)を使い修得を目指す。

環境教育課題プログラム模擬実践の準備
学んだ知識、体験から得た体験知を基に、グルーで環境教育プログラムを企画し、すすめ方を考え、1~2アクティビティを模擬実践できるように準備をする。

環境教育課題プログラム模擬実践の準備
学んだ知識、体験から得た体験知を基に、グルーで環境教育プログラムを企画し、すすめ方を考え、1~2アクティビティを模擬実践できるように準備をする。

環境教育課題プログラム模擬実践
グループごとに、環境教育プログラムを実践(プレゼンテーション)する。

講義をふりかえり、学んだ事、修得できたスキル、今後修得すべき知識やスキルについての議論と共有

 

プロジェクト・ワイルドエデュケーター(本編・水辺編)
米国で開発された環境教育プログラム「プロジェクト・ワイルド」をテキストとして、自然や環境のために責任ある行動を行える子どもたちを育成する指導者を養成する。具体的には、①自然、環境に対する興味の引き出し方の指導、②自然、環境に対する基本的な知識の伝え方の指導、③生態系の原理についての指導、④自然、環境に対する人間の責任ある行動についての指導、等々。これまでに、全米で100万人以上の指導者が養成され、5,300万人以上の子どもたちがワークショップを受けており、米国で最も広く使われている環境教育プログラムである。
⇒詳しくは、プロジェクト・ワイルド公式サイト http://www.projectwild.jp/

プロジェクトWET (Water Education for Teachers) エデュケーター
水や水資源に対する認識・知識・理解を深め責任感を促すことを目標として開発された「水」に関する教育プログラムである。ゲーム的な感覚で出来るプロジェクトWETのプログラムを通じ、子どもたちに身体を使って感じさせ、想像・推理を働かせて考え、話し合いをさせるという手法で水について考えてもらい、水や自然環境の大切さなどを学んでもらう技術を指導する。
⇒詳しくは、プロジェクトWET公式サイト http://www.kasen.or.jp/wet/tabid121.html