11月5日(水)、武蔵野大学有明キャンパスで臨海副都心産官学連携シンポジウムを開催いたしました。
今回のシンポジウムは、2015年4月の工学部開設に向け、「数理工学」という視点から、変わりゆく街・臨海副都心で未来を考えるシンポジウムとして実施しました。
基調講演では、産業技術総合研究所 臨海副都心センターの八木康之所長が、東京オリンピックの中心地となる臨海副都心エリアを核とする、産学官連携の重要性についてご講演されました。
パネルディスカッションに先立って、各パネリストから研究分野のご紹介と、数理工学が社会にいかに役立っているかご説明がありました。まず、NTTセキュアプラットフォーム研究所 岡本特別研究室 岡本龍明室長からは、ご専門の暗号理論のお話も交えつつ、ICT(情報通信技術)社会に数理工学がいかに活かされているかお話しがありました。続いて東京慈恵会医科大学の西川正子准教授からは、ご専門の統計数理が医学分野に貢献しており、データサイエンティストの育成がいかに重要かご説明がありました。そして東京大学の西成活裕教授からは、人や車の流れを分析する実験動画を見せながら、渋滞の解消法を探ることができる渋滞学の解説がありました。
その後のディスカッションでは、本学環境学部の薩摩順吉教授がコーディネーターを務め、活発な意見交換がなされました。コンピュータの発展とともに今後飛躍的に進歩していくであろう数理工学への期待や、武蔵野大学に新設される数理工学科へのエールをいただきました。
当日は、およそ200名の方にお越しいただき、大盛況のシンポジウムとなりました。多数のご来場ありがとうございました。